自転車とカヤックのハイブリッド。
最もシンプルな乗り物、『自転車』と『カヤック』。
このふたつをひとつにしたら、スマートな水陸両用自転車ができました。
チェコのデイヴィッド・ブッフヴァルテク(David Buchwaldek)氏が開発した、HEPAV (Human Powered Electric Amphibious Vehicle)は、ベローモビル(velomobile)と呼ばれるフルカウルの全天候型高速自転車の形態をベースに、電動アシスト・システムとスクリューを取り付け、完全防水のカウルでカヤックのように浮力を得ることで、水上も移動することができる水陸両用電動アシスト自転車です。
今までも数々試作されてきた水陸両用自転車ですが、全く異なった要件を持つ二種類の乗り物を無理矢理ひとつにしてしまっていたため、水上では陸上用の機能が邪魔、陸上ではかさばる水上用の機能が邪魔という、重くて不恰好な形のものばかりでした。
その点このHEPAVは、もともと車体を包むシェルを持つベローモビルをベースとしたことで余計なフロートを設ける必要がなく、非常にすっきりまとまっています。
このまま水に入って、車体後部のスクリューで推進します。
陸上では、スリークなデザインのベローモビルそのもの。
陸から水上へ、そしてまた陸へと上がるHEPAVの動画です。
製作者デイヴィッド・ブッフヴァルテク氏のページ:esoteric-david.eu
Source: Recumbent-gallery Via TreeHugger
2009/10/12
by Tate Slow