アートとリアルをつなぐエレクトリック・キャンパー、Golden Gate。


サンフランシスコ在住のサーファー/アーティスト、ジェイ・ネルソン氏が2009年につくった作品、ひとり乗りの小さな電動キャンパー、ゴールデン・ゲート1です。


美しい窓がついたエアストリームを彷彿とさせるボディーには、水タンク、ストーブ、キャビネット、折りたたみ式テーブル、ベッドが備えられ、ラックにはサーフボードを載せることができます。たっぷりの収納に食糧を満載し、人里離れたビーチでリラックスした時間を過ごす、というのがコンセプト。

自転車のパーツを利用してつくった車台にはモーターとバッテリーが組み込んであり、本当に動かすことができます。


どことなく、茶室のような品を感じるインテリア。


I have made things totally from scratch. But taking something existing, like a car, and making it completely functional for me, that's really satisfying. That's something I really know how to do.
ゼロからつくることもあるけれど、もうできているなにか、たとえば自動車なんかを利用して、僕にとって完全に機能するものをつくることのほうが、ずっと充実した気分になれる。そしてそういうやり方が得意なんだ。


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こちらは手漕ぎボートにプライウッドで天蓋をつけた作品。




Photo: Jay Nelson

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中古のホンダを改造した、カタツムリのようなキャンパー。

I got the car for 200 bucks. I wanted to create a multifunctional work vehicle/camper. It became a kind of accidental artwork. Vehicles have no boundaries, so they can reach out and create an audience instead of needing the audience to come to them. When you build a house on the back of a car, everyone has an opinion about it, and it becomes a starting point for conversation.
ベースの車は200ドルで手に入れた。多機能な仕事用の車/キャンパーをつくりたかったんだ。ところが予期せず作品みたいになってしまった。乗り物は、だれか観衆がやってくるのを待つ代わりに、出かけて行って観衆をつくることができる。とくに後ろ半分に家を建てたような場合は、誰だってなんか言いたくなるから、会話の出発点になるんだ。

Photo: Jay Nelson

この車はReadyMade magazineの表紙を飾っています。
ジェイ・ネルソン氏(Photo: CALIFORNIA COLLEGE OF THE ARTS

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友人のためにデザインしたキャンピングカーのスケッチの数々。



こちらはどうやら自身用にデザインしたようです。
Photo: Jay Nelson

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Photo: AutoMotto

There's this thing that happens with making, where limited parameters actually force creativity. If someone told you to write a story about anything you wanted, you would probably sit there for hours with no ideas. But if someone said to write a story about a talking oven, you would probably immediately come up with something interesting. A parallel to that is riding old boards. When we have limits, we have to compensate and force creativity.
モノづくりで起きることだけど、限定的な要素があるほうが創造性が発揮できるんだ。たとえば誰かに物語を書くようにいわれたら、たぶん何時間座っていてもアイデアなんか出てこない。でも“喋るオーブン”についての物語を書くようにいわれたら、たぶんすぐに面白いことを思いつく。それは古いサーフボードにのることにも似ている。限度があるときは、創造性で埋め合わせなきゃならないんだ。

Source: CALIFORNIA COLLEGE OF THE ARTS

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ジェイ・ネルソン氏と、エレクトリック・キャンパーを取材した映像を見つけましたので追加しました(2012年2月6日)。

2011/07/27 by Tate Slow
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