荒野のゴミ屋敷は、ゴミ処理以外はオフグリッド。
1995年に建てられたアースシップというタイプの住居です。スパイラル状の間取りから、ノーチラス(オウム貝)・アースシップと呼ばれています。
建築家のマイケル・レイノルズ氏が考案したアースシップは、古タイヤや空き瓶など簡単に手に入る廃材とコンクリートで堅牢な基礎を築き、材木などの使用をミニマムに抑えて建設することができる住居です。世界中で既に500軒以上建設されています。
アースシップは、ライフラインに頼らないオフグリッドな生活が可能で、電気はソーラーや風でまかない、生活用水は雨水を貯めて、排水は二次利用したあと浄化するシステムも設けています。
窓の角度や空気の流れを工夫することで、冬でもあまり暖房を使わずにすみ、夏は8フィート地下に埋めたチューブで冷やした空気を循環させる仕組みで、冷房は必要ありません。
2003年までは体験ステイできたというこの「ノーチラス型・アースシップ」は、そうした特長を抜きにしても見とれてしまう美しいたたずまいです。
ニューメキシコ州タオスの丘で夕暮れを背景に。
トイレと洗面台。洗面台の排水は屋内ガーデン(畑)やトイレへ。トイレの排水は屋外のコンポストへ。
中二階にしつらえられた寝室。
中央にチラッと見えるハッチは室内の気温調整用。屋根はすべてコンクリートで、雨水を貯水槽へと導くつくりになっています。
スパイラル状のフロアプラン。水色の部分が貯水タンク。
中2回のベッドルームへ向かう階段から見たグレイ・ウォーターを浄化する野菜や果物などの屋内ガーデン(畑)。
Source: Earthship BIOTECTURE
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2009/04/07
by Tate Slow