温暖化時代のノマド生活。


このWaterpod™ Projectは、単なる建築物ではなく、アーティストのマリー・マッティングリーさんとミラ・ハンターさんが中心となって、キュレーターや教育者などとコラボレートして進めているアートプロジェクトで、上昇する海面に対応した、水上浮揚構造の、彫刻的な自律的エコ居住区の提案です。2009年5月1日のメイデーに“進水”が予定されています。

進水式では、ニューヨークのブルックリンとクィーンの間を流れるニュートン・クリークを下り、イースト・リバーを通ってハドソン川沿いのマンハッタンの桟橋にドックする予定だそうです。


奥のドームにプランターを立体的に配置した水耕栽培のグリーン・ガーデンがあり、食料の供給を可能にしています。手前のドーム右手がワークスペースで、左手が共有スペース。手前にあるのがグレイ・ウォーター処理設備。発電用の風車のほかにソーラー発電装置も備えていて、イベント時に必要な電力はもちろん、回転式の彫刻や夜のライトアップ用の電力も供給します。



ドームには、フラーのジオデシック・ドーム構造が想定されています。資材の多くはニューヨークで出た廃棄物を再利用するようです。



グリーン・ガーデン内に重ねられた無数のプランター。最小の面積で最大の収穫が得られるように工夫されたデザイン。



煌々とした文明の灯を水面から眺めつつオフグリッドに暮らす。なかなかいい具合に仕上がったようです。

Source: Waterpod™ Project via Inhabitat

2009/04/15 by Tate Slow
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