凧に引かれてで進む豪華ヨット。

カイトセイル付きヨット

Stefani Krucke氏がデザインしたKitanoは、このクラスのヨットに、さまざまな利点を持つカイトセイル(凧の帆)を採用する提案です。

海上近くでは微風でも、高高度の風は強い(速い)ため、小さな面積しかないカイトセイルで十分なスピードが得られるというのも利点のひとつ。センターボードを水圧ポンプで動かせるので、浅瀬でも座礁することはありません。キャビンは8人の乗客が泊まれる最新の豪華設備が整っています。


実は、カイトセイルを使ったヨットはめずらしいものではなく、たいへんスピードが出ることから、人気が高まってきています。ただし、小型のヨットに限られています。




現状では実際に大型ヨットに採用される可能性は低いだろうと思いますが、常に船体を斜め上に引き上げるように力がかかりますし、支点力点の距離が近く傾きにくいでしょうから、乗り心地はいいのかもしれません。

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若い売出し中のデザイナーは、ついこうした制限が少なく自由度の高い“超豪華”ナントカをデザインしてしまいがちです。
環境負荷が低いということが、オーナーの自己顕示欲を満たすようになってきた昨今の傾向を敏感に感じ取っているのだと思いますが、社会経済のデザインの不備を補修するという目的を履き違えると、ロハスのような薄気味悪いムーブメントに陥ってしまいかねません。テクノロジーはユニークなので、ちょっと残念な提案です。

Source: YANKO DESIGN

2009/04/22 by Tate Slow
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