小さな風をエネルギーに転生するDNA。

サボニウス型風車

Helix Wind社の開発した風車は、サボニウス型という古いタイプの風車を捻った形状で、微風でも発電することができるのが特徴です。




風力発電プラントに使われているような巨大な2~3羽プロペラの風車は、効率は比較的高いのですが、稼働に強い風が必要なうえ、騒音がひどく、住宅用には向きません。
その点、サボニウス型風車なら、発電効率は若干落ちますが、穏やかな風でも動き、静かで振動が低く、鳥やコウモリに対しても安全で、住宅での利用に向いているといえます。

年中強風が吹く地域に住宅を建てることは稀ですし、なにより電気を利用している場所に隣接して運用できるということは、長距離を送電することによるエネルギー・ロスがないということになり、風車単体の理論的効率が低くても、実質的な効率は、サボニウス型のほうが上かもしれません。

***

とくに子ども達に顕著ですが、人は風車を見ると、なぜか気分が高揚する傾向があるようです。
風を捉えてゆうゆうと動くメカニズムに人が惹きつけられてしまう何かが、DNAに書き込まれているのでしょうか。

2009/04/26 by Tate Slow
Categories: | Leave a comment